今回はメガネについて深掘りしていこうと思います。
メガネは、実用的というだけでなく、オトナとしての魅力を引き立ててくれるアイテムです。使い方次第で見た目の印象を大きく変えることができます!!
さらに、さりげなくヴィンテージを使いこなすことで大人のオシャレに近づくことができます!
アイウェアの歴史
アイウェア(メガネ)の歴史を紐解くと、その誕生は13世紀後半あたりのイタリアという説が有力である。ちなみに、レンズは遥か以前の紀元前700年頃、現在のイラク北方・アッシリアの遺跡から発見されたものが最古と言われている。
その後、18世紀にイギリスで現在の原型になるツル付きのものが登場。当時はまだ高級品だったが、18世紀半ばの産業革命を経て一般的に広がったといわれる。
アイウェアの世界では一般的に1980年代以前をヴィンテージと呼ぶ傾向にある。特に、1960年代以前は、同じプラスチック製でも柔軟性を上げるために可塑剤(かそざい)を使用する割合が高いため、重量が重いものの、それが現行品にはない重厚感や風合いを醸し出していたり、1950年代以前のものになると、大量生産品には見られない細かい細工が施されていたりと、同じようなデザインでも比べてみるとやはりヴィンテージ品は存在感が圧倒的といえる。
さらに、最近は1930年代以前のメタルフレームや、アメリカとはデザインが異なるフレンチヴィンテージなど、新たに注目されているジャンルもあるようだ。
贅沢で繊細なメタルフレームに注目!!
ヴィンテージアイウェアといえば、近年ではジョニー・デップが2004年公開の映画『シークレットシャドウ』で使用したことで大ブレイクしたタートオプティカルのアーネルが有名(オリジナルはジェームズ・ディーン)。
最近はさらにヴィンテージ全体の人気が高くなっていることもあって、人気モデルだと数十万という値がつくこともあります。初めての人は手が出しづらい値だと思います。そこで最近注目しているのが1930年代以前に見られる『メタルフレーム』と呼ばれるモノです。文字通り金属製で、その多くは10金で作られ(金張りも)、各所に細密な装飾がほどこされるなど、工芸品とも呼べる贅沢な作りが特徴だ。その他にもアメリカのモノのアメリカンオプティカル、ボシュロム、シュロンという3大メーカー。その中でも手頃に買える質実剛健なセーフティーグラス系、装飾が綺麗なブロータイプ、アメリカモノとは違う雰囲気のフレンチヴィンテージなども現在人気が高まってきています。
ヴィンテージアイウェアの種類
- フレンチヴィンテージ・・・日本の市場ではアメリカンブランドが圧倒的に人気だが、もちろんヨーロッパ各国のヴィンテージもある。なかでも玄人に受けるのがフランスのヴィンテージだ。数は多くないが歴史の古いイタリア、イギリスも注目が高まっている。
- セーフティーグラス・・・主に工場で作業するワーカーたちが身につけた目を保護するためのアイウェアで、フレームのサイドに目を保護するためのガードが設けられているタイプだ。作業用として、バイク用のゴーグルとして使うのもオシャレだ。
- メタルフレーム・・・金属製のフレーム。特に1920年代以前のアンティークに多くに見られる。円形のレンズがどことなく知的なデザイン、金張りや金など現代と比べ素材が豪華で作りも繊細なことから、近年注目が集まりつつあるジャンルだ。
- セルフフレーム・・・プラスチック製のフレームで、時代によってセルロイド、アセテートなどがある。現行品とは素材の配合が異なるので、古いモノだと劣化していることも、、、。ウェリントン、ボストンなどデザインによって様々なスタイルがある。
- ブロウタイプ・・・メガネのリム上部の眉(ブロウ)部分に金属や樹脂を使用して、眉毛のように強調されているフレームで、知的でオシャレな印象に変わるとビジネスシーンでも人気のタイプ。ブロウの角度や太さ、装飾などで個性も様々だ。
とはいえメガネは実用品である。どれだけレアなのかよりも似合うかどうかが重要だ。あれこれ試してお気に入りの一本を見つけて、新しい自分との出会いも楽しんでみてはどうだろうか。